
細かい作業の連続となる江戸切子制作では、細かな部分がよく見える必要がある為、作業をする手元ぎりぎりの所に電球を配置して、十分な灯りを確保して作業を進めます。
切子を施すグラスは、当然の事ながら透明のガラスで出来ています。研磨がどの位進んでいるのか、切り込みがどの程度の深さまで入ったのか、慎重に見極めながら作業を進めていきます。
誰もが知る通りガラスという素材は割れやすく、大変繊細な素材である事は間違いありません。だからといって、ゆっくりと作業を進めればいいというわけでもありません。手を加える時間が長くなればなる程、ガラスが割れてしまう確率も高くなってしまいます。繊細さと大胆さを両立させながら、その絶妙なバランスを保ちつつ作業します。