今注目の「匠」にこだわりの極意を聴く。

家具職人 内山篤

手元の光


インタビューア 家具作りを始めるきっかけは何だったんでしょう?
元々家具販売に長年携わっていました。しかし、製造に関してはまるっきり知識がなく、ある時これではいけないとちょっとした工房を会社の屋上に作って、そこから家具作りを始める事となりました。最初は丸のこをひっくり返してテーブルに取り付けて、自作の工具を作って作業をしていました(笑)。
最初のうちは、木を見てもその木が何の木であるのかさえわかりませんでした(笑)
世界中にはまだ私が見た事のない木がある。日々勉強です!


インタビューア 家具作りにおいて気をつけている点、こだわっている点を教えてください。
やはり長く愛用してもらえるように、仕口には特に気をつけています。仕口とは、木と木を繋げる部分の事で、この部分がしっかりしていれば頑丈になり、長く使って頂く事ができます。ですから、仕口の寸法出しには特に注意して作業をしています。
また、木は生きているので、そのままで使ってしまうと反りが出てしまい、使えなくなってしまう事もあります。そうならないように繊維を切る加工を施すように細心の注意を払っています。繊維を切っておくことで、反りを抑えて家具を長く愛用する事ができます。この繊維の流れを見抜く力は、職人の腕の見せ所だと思います。


手元の光


インタビューア 先程お客様がいらっしゃって、特注で制作を依頼されていたようですが、こういう形で注文をされるお客様は多いんですか?
そうですね。私の所はつい無理難題を引き受けてしまうので、そういうお客様は特に多い方かと思います(笑)。皆様ご自分のこだわりのデザインで作って欲しいということで、熱心に打ち合わせをする事もままあります。でも逆に、私が作った作品を見て、私にお任せで作って欲しいというお客様もいらっしゃいます。そういう方は、私の家具職人としての腕を信頼して頼んで頂いているということですから、本当に嬉しく思いますし、その期待に応えるような、もしくはさらに期待を上回るような仕事をしようという気持ちになります。


手元の光


インタビューア 打ち合わせの際に、紙にデザイン画を書いていらっしゃいましたが、いつもデザイン画を描かれるんですか?
そうですね。お客様からご要望をお聞きしたら、まずどういうデザインにするか、絵に描いてイメージを膨らませると共に、形にしていきます。絵に掛けないものを形にする事はできません。また、お客様にもイメージの中だけだった形を、目で見て確認して頂く事で、より具体的なイメージを掴んで頂けるんです。


インタビューア そういえば、プロフィールに書いてありましたが、宮崎県美術展で入選された経歴をお持ちでしたね!そういう絵心が、家具作りにも活かされているんじゃないですか?
もともと創作する事が好きで、絵を描くのも、家具を作るのも、同一線上にあるのかもしれませんね。どちらも心の中の形を表に現す作業ですからね。絵に関しては、最近はちょっとブランクがあるので、また勉強しなおさないといけません(笑)。


インタビューア 将来の展望についてお聞かせください。
この宮崎県綾町は自然豊かな場所で、そういう面をアピールしていく必要があります。私も自然物である木と向き合いながら、綾町の発展に貢献できればと考えています。工房兼ギャラリーのあるこの場所の廻りを整備して、自然の中を満喫できるようなスペースを作りたいと考えて、今も時間を見つけてはユンボに乗って作業をしています(笑)。最初は手作業でやっていましたが、自然相手ではまったく歯が立ちませんでした(笑)。
裏手の小川で水遊びができる程度には整備ができてきたので、お近くにお立ち寄りの際はぜひ遊びにお越しください。


手元の光


インタビューア 内山さんの、家具に対する真摯な姿勢がひしひしと伝わってきました。また、地元発展にも寄与する周辺開発もぜひ成功させてください!
本日はありがとうございました。
今度は家族連れでぜひ遊びにきてください。
ありがとうございました。

 







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